斉藤大介
自分を知るための簡単な方法。
今年も残すところ2か月を切った。この時期になると、今年一年自分がしてきたことを振り返りたくなる。自分的には「かなりクリエイティブに動いた一年だった」と思いたいところだが、実際は「ドタバタと行き当たりばったりの一年だった」が正しい。と言うか、君の人生(50年)は、ずーと「ドタバタと行き当たりばったり」じゃないのか?そんな声も聞こえてくるが、それは否定も肯定もせず受け流す。それが人生の極意。最近ようやく体得できた。何も知らない人には「ただ適当なだけじゃん!」と言われそうで怖い。
自分の事は自分が一番わかっている、と思うのは大間違い。自分がどんな人間か?自分のしていることはどんなことなのか?たまには人に聞いてみることが大切。グサッと傷つくこともあるが、プラスになることの方が多い。例えば、客の感想を全く聞かない料理人と客の感想やリアクション、食べ残し等に細心の注意を払う料理人、あなたはどちらを信用しますか?前者を選んだ方は、この先読み進むのをご遠慮ください。
裸の王様の話を参照しなくても、自分のことがわかっていない、自分が何をしているのかわかってない人が、世の中にはあふれている。「俺はビックになる!」と仕事を突然やめる人、食べていけるかもわからない事業を気合いと勢いで始める人、「何事もなんとでもなる」と高をくくって余裕をかましてる人、自分には才能があるとうぬぼれている人などなど。悲しいことに、これらはすべて私のこと。自覚があるだけまだいいじゃん、と自分を慰める。こんなことを繰り返していると、いつしか、私は自分を慰める達人になってしまいそうです。できれば他の人を慰める達人になりたいと思って今の仕事を始めたのですが.......
そんなこんなで、今日は、自分のことを客観的に見直すため、不登校サポートに来てくれてる小学生たちに、色々聞いてみました。以下にQ1~Q5の答えをまとめました。
Q1「おーでぃなり」はどんなところですか?
⇒ 希望に応えてくれる。ゲーム・漫画・カードゲーム。料理がおいしい。
Q2「斉藤先生」はどんな人ですか? ⇒ 料理がうまい。変人。適当。
Q3「おーでぃなり」の楽しいことは何ですか? ⇒ 料理・ゲーム・雑談。漫画を読める。
Q4「おーでぃなり」に来て、自分の中で変わったことは何ですか?
⇒ 早起きできるようになった気がする。料理に興味を持った。勉強している。
Q5今まで「おーでぃなり」の昼ご飯で一番おいしかったのは何ですか?⇒牛丼、親子丼
この結果を受け、うすうす感じていたことが確信に変わりました。
子どもたちは、学びサポートセンターおーでぃなりを「ご飯がおいしいところ」「ゲームや雑談ができるところ」「ついでに勉強できるところ」と思っているようです。それでOKです。私のことを「子どもたちの希望に応える料理がうまい適当な変人」と思っているようです。それもOKです!想定内です。聞けて良かったのが、自分の中の変化について。生活のリズム・新しいことへの興味・学習習慣、おーでぃなりに来たことによって、少しだけポジティブな変化が彼らの中に起きたようだ。良かった~!なんでも率直に物言う子たちなので、私に気を使って言ってる訳でないと思いたい。
おーでぃなりに来ると、子どもたちに大きな変化が起こります、とは言いません。しかし、少しずつですが変化は起きます。私はその少しの変化を積み重ねることを大事にしています。焦らず、腐らず、じっくり、のんびりと。それが、おーでぃなりのメソッドです。
